ドラゴンズOBの木俣達彦さんが書いた「ザ・捕手」を読み終えた。
木俣選手はドラゴンズでは伝説のキャッチャーである。
背番号23番、マサカリ打法でホームランをかっ飛ばす。
そんな姿に憧れていた同世代も多いと思う。
私もそんな一人であった。
ドラゴンズが近藤監督の野武士野球で優勝を飾った82年。
この年の仙台宮城球場での大洋戦(現横浜)でドラマが起こる。
9-6でリードした9回裏、マウンドには当時のリリーフエースの鈴木孝政。
しかし、3連打を許し代打に長崎が登場。
ここで、何と「代打逆転満塁ホームラン」を浴びて敗けてしまう。
近藤監督は、木俣のリードにも問題があったとし、この翌日からマスク
を被らせてもらえなかったそうだ。
この年のシーズンオフに引退を発表しているので、この1発が原因で引退
に追い込まれてしまったことになる。
この試合、ラジオ放送をリアルタイムで聴いていたが、本当にショック
だった。
しかし、引退した木俣に比べ、この試合がきっかけで押さえ失格の烙印を
押された鈴木孝政は先発に転向し、その後成功を収めるのだから人生何が
転機になるのか判らないものだ。
快速球と言えば、鈴木孝政。
背番号29も野球少年達のヒーローだった。
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